イベント「私らしく生きる。きっかけを仕事に変えていく5つの方法」

INTO THE FABRIC では、働く人をゆるくつなげるコミュニティ「100人カイギ」を手がけています。今回、様々な業界で活躍する女性によるプレゼンテーションサロン「GIRL'S MeeTALK」と初のコラボ企画を開催しました。

平日の夜にもかかわらず、予定していた30席では足りず、急遽増席しての開催となりました。このレポートでは、当日は平日の夜にもかかわらず、予定していた30名満席となり、チケットを増席したほど反響がありました。今回は、日々のきっかけをチャンスに変えてキャリアを開拓してきた5人の女性をゲストに迎えて、「私らしく生きる、私らしく働くヒント」をテーマに語っていただいた様子をお伝えします。

トップバッターは、艶やかな着物の姿で登場された若槻 愛さん。きものレンタルなどの事業展開をされている「和心」で、女性として初の役員経営者の一人になられました。そんな若槻さんは10代の頃は、「将来の夢がなかった」と言います。

 

そこで、夢を追いかけている人をバックアップしたいとの想いから、京都で仲居さんとして勤めたりPR会社を立ち上げたり、と様々な職業を経験します。そうしてこで、異業種の人と仕事をする中で、自然とゼネラリスト体質に。

 

そんなバックグボーンを持つ若槻さんは、30代で和心の役員としてお声がかかり今に至ります。仕事をする上で大切にしていることは、何気ないきっかけも仕事に変えていくことだと、話してくださいました。

それには、「とりあえず若槻に相談してみたら?」と言う人になること。

 

「他の人よりも多くの情報量を持ち、24時間営業でレスポンスは早く、信頼関係を築くことを実践してきた」そうです。それがめぐり巡って、新規出店の契約など利益を生み出すことにつながったと言います。

 

専門分野で働くスペシャリストではなく、企業の経営者として働くからこそ、きっかけは自分で作り昇華していくことが、次のステップにつながるのですね。

続いて二人目は、フォトグラファーの佐野円香さん。15歳で写真を始めた際に、「コレを仕事にしよう!」と決めたそうです。しかし、職業として生計を立てられるようになるまで、大きな挫折や辛い経験を得たと言います。

 

それは、23歳のときにフォトグラファーのアシスタントを務めますが、一年もたたずに辞めることに。師弟関係の中で仕事を進めていくことが上手く出来ず、この業界で働くことができないのかもしれないと不安を感じます。

 

しかし、「自分が頑張り続けられる方法を見つけよう」と考え直しました。

 

「自分はアシスタントとして認められなかっただけで、プロのフォトグラファーとしてダメだったわけじゃない」と気持ちを切り替えて、自分が出来ることを模索し始めます。

 

そこで、クリアできる目標を明確に設定することを自分に課したそうです。「写真だけで食べていくこと、好きなモノには関わり続けよう」と決め、WEBショップの商品撮影などの商業的な仕事をこなす一方で、好きなアーティストのライヴ写真を撮り自分で売り込むことも。

 

独立して3年が経った頃、「この業界で活躍するには、自分の強みと弱みを知らなくてはは何だろう」と考え、メンズのストリートカルチャーを撮る女性のフォトグラファーとして、作品撮りを始めます。これが、第61回朝日広告賞グランプリ受賞となり、週刊誌でので「佐野企画」とい言うグラビアページの仕事へとつながっていきました。

自分だからこそ出来ることを見つけて、プロの道を築き上げてきた佐野さん。日常の中で小さなミッションをクリアしてくことが達成感につながり、ひ引いてはひらめきの原動力になるものだと実感したお話でした。

短期ルームシェアサービス「weeks」を立ち上げられた起業家の日置 愛さんが、三人目の登壇者です。日置さんは、大学を卒業後に、ニューヨークの新聞社で飛び込み営業をしていました。そこで、人種も文化も異なるさまざまな人と接したことで、「自分が常識と思っている当たり前のことに疑問を感じるようになった」と語ります。

 

そのような中で自分を問い直すきっかけとなったのは、「日本に生まれている愛が羨ましい。日本のパスポートがあればどこの国にも行けるのに」と多くのアジア人から言われたこと。何より、、渡米しなければそのことさえも気付かなかったことでした。

 

そして帰国後、日本の恵まれている環境に慣れてしまった友人たちが新たな一歩を踏み出さないでいる姿を見て、「もったいない!」と感じたそうです。「わたしが場所と人とのの環境を変えることで、人生の選択肢や可能性を広げることがが提供できるのではないか」と思い立ちます。自分自身がニューヨークで体験したように。

 

「世界は誰かの手によって変えられるのではなく、ひとり一人の行動の積み重ねによって変わる」と語る日置さん。

 

だからこそ、「環境を変えることのハードルを下げて、ひとりでも多くの人が自由に動きやすい世界ができれば、社会が良くなるのではないか」との考えから、短期限定のルームシェア生活のサービスが生まれました。

多くの人種が集うニューヨークで仕事をされたからこそ、あらためて日本の良さに気づき、日本人のマインドに刺激を与えていきたいとの想い。「人生をより良くしていくサポートをしたい」と話す日置さんに、共感された方も多いのではないでしょうか。

四人目は、「D&DEPARTMENT」に勤める黒江美穂さん。長く良いデザインのモノやコトにフォーカスして事業を展開されているD&Dで、「伝える仕事」を職業にされています。

 

自費で周りながら取材して編集をするガイドブックの製作から、47都道府県のLONG LIFE DESIGNに特化した展覧会の催しなど、「長く続く良いデザインを応援する」その仕事は多岐にわた渡ります。

 

そして、この仕事に就くきっかけとなったのは、学生時代のゼミで行ったプレゼンテーション。デザイン学校に通いグラフィックを専攻選考していた黒江さん曰く、「非常にプレゼンは非常に上手いのにデザインは下手な学生だった」そう。そのときに、デザイナーになるのではなく、モノの良さをしっかりと伝えていく仕事に就こうと思ったと振り返ります。

 

その伝える仕事には、「自分の心が強く動かされることがなければ、 伝えることは出来ない」と感じていること。

 

自分の足で稼ぎ体感した、現地の農業にまつわる取材や人との触れ合いを通して得た感動を、一人でも多くの人に伝えたいとの気持ちが、新しい企画につながっていくと語ります。

 

その上で心がけていることとしては、「会社員なのでどうしても社内の評価や行き詰まったときは内に向きがちになってしまうため。、「社外にも仲間を作っておき、自分の評価軸を外に持っていることはは助けになる」と話されていました。」そう。

学生時代のプレゼンがきっかけで、デザイナーから伝える仕事にシフトされた黒江さん。常に企画を提案しカタチにしていくことは、多くのプレッシャーも伴うことです。だからこそ、社内でも独立している意識を持って、自分のやりたいことを提案し続けていくことが、チャレンジ精神を保ち続けるポイントなんですね。

最後は、ウェブマガジン編集者のミヤシマアキコさんです。学生の頃からコンテンツに携わる仕事がしたいと思い、3回目の転職で念願の出版社に勤務されています。自分が本当に就きたい仕事を得るために、着実にキャリアを築きスキルを身に付けたミヤシマさん。

 

チャンスはたくさん巡ってくる!それをちゃんと掴める自分でいる!」と話します。

 

リーマンショックがあり就職氷河期であった当時は、希望する職種に就くことができず、外資系ファーストフードの会社に就職します。しかし、コンテンツ制作に関わる仕事をしたいとの想いで、取材記者兼ライターとして転職。「何もあてはなかったけれど、動かなければ何も変わらない」と感じ、そこで編集者としてのノウハウを得ました。

 

次に、インターネットメディア運営する企業に転職をしデータ分析や記事のディレクションを任されます。そこで、ネットビジネスについて学んだ後、現在のウェブマガジンで働くチャンスを得たと語ります。

 

 

 

 

一方で、「ファッション誌の編集者としては未経験であったので、職場で劣等感に苛まれることやできない自分が嫌になったりした」そう。また、多くのステークホルダーを持ちながらコンテンツを生み出す側になると、湯水のようにアイディアを生み出すことができない難しさにも直面します。

そこで自分らしさを見失わないために、ミヤシマさんは他業種の仕事経験があるからこそ自分の経験を“掛け合わせ”で強くする」ことを意識していると話してくださいました。「自分の強みであるITやガジェットの知識を持っていることを武器に、新たな引き出しを増やしてこう」と。

 

自分がやりたい仕事に就くために、キャリアのロードマップを立て歩んで来られたミヤシマさん。「チャンスが巡ってきたときにしっかり掴めるように、心も体も元気でいることが大事」との言葉が印象に残りました。

続いて、参加者の感想とQ&Aセッションです。起業を目指している人から、自分探しのきっかけとして参加された方など、新しいチャレンジをしたい女性の皆さんが多く集まった今回のイベント。

 

参加者からの質問で「『頼れている自分である』ために、意識してインプットしていることはありますか」には、「名刺交換させていただいたら、その方のSNSは必ずフォローするようにしています。そうすると、自然に情報が入ってくるため、自分の中で色々と繋がってくるので」と和心の岩槻さん。

 

「自分にとって『これはチャンスかも』と気づく兆しはありますか」との質問に、ミヤシタさんは「自分がやりたいと思ったことをちゃんと取りに行くこと。それが結果チャンスにつながると思います」と答えていました。

「100人カイギ」も「GIRL'S MeeTALK」も、ジャンルを超えたゲストをお迎えして、、テーマに興味をもつ参加者のみなさんと "直接" 出会うことでWOW!な視点を提供するイベントです。皆さんもぜひ、それぞれのイベントに参加してみてください。

 

 GIRL'S MeeTALK( http://girlsmeetalk.org/ 

100人カイギ summit https://eventregist.com/e/100ninkaigisummit01 )

■私らしく生きる。きっかけを仕事に変えていく5つの方法

・期間  :2018年9月19日 (水) 19:00~21:30

・会場  :ロフトワーク

・ゲスト :若槻 愛さん(株式会社 和心 執行役員)

      佐野 円香さん(フォトグラファー)

      日置 愛さん(短期ルームシェアサービス weeeks 代表取締役)

      黒江 美穂さん(D&DEPARTMENT / d47 MUSEUM 館長)

      ミヤシマ アキコさん(ウェブマガジン編集者)